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クオリティって定義がすっきりした!「シンプルに考える」

2015/7/14 - 読書

LINEのCEOだった森川亮さんが書いた仕事の流儀「シンプルに考える」の発売を記念した、DeNAの南場智子さんとの対談記事を読んで、ちょっと本にも興味が出てきたので買ってみました。

改めて「なるほど」と思えることや、「いや、そうは言うけどさ・・・」といったこともあり、なかなか面白い本でした。非常に読みやすい文章でしたので、おそらく1日あれば読めるかな・・・という感じの本です。

クオリティとは何だろう?

よく「クオリティを上げる」とか「高いクオリティのモノを作る」といった話を聞きますが、クオリティについて、こうだ!とはっきりと言える人はどのくらいいるのでしょうか。

森川さんは、クオリティとは高機能であるとか高品質であること・・・ではないと書いています。
求められているモノかどうかがクオリティを測る基準になる、なるほど確かに・・・とすっきりした思いです。

LINEはシンプルなテキストベースのメッセージアプリとして機能を追及したから成功した・・・奇しくも対談相手だった南場さんが率いるDeNAが出したcommは「通話品質」に注力して失敗してしまった。

高品質でも「ユーザーが求めていなければ」クオリティは低いということが証明された形になったのかなと感じました。

私の場合、企業の担当者がお客様ですが、その向こう側にクライアントの製品を購入したり使ったりしているエンドユーザーもいますので、「それはエンドユーザーが求めているものなのかどうか」という観点も交えながらクライアントともお付き合いをしていかないといけないなと、改めて考えるきっかけになったと思います。

ユーザーのことだけを考えさせることは難しい

「価値こそ利益を生む」ということは分かってはいたことですが、いざ実践しようとすると難しい。
まず「価値」が何であるのかを考えない人が多いことが挙げられます。

「いま自分がやっている仕事に価値はあるのか?」といったことはもちろん、ユーザーがどんなことに価値を感じるのかということも、あまり考えていない人たちです。

そういう人たちに聞くと、常に自分が中心。
「自分はこういうものに価値を感じる」「自分はこういうものが価値なのではないかと・・・」

ユーザー(私の場合はクライアント)と話をすると、そういったモノのほとんどに価値を感じていないというのが現実なのですが・・・。

本に書かれていることはもっともなことばかり。反論は難しい。
しかし、「間違った目的をもった人たち」が現実にいる組織で、どうすれば「ユーザーのことだけを考える」という思考になるのか。

「私はこうだから」「ライバルはこうだから」だったらまだマシで、中には「上司に褒めてもらいたい」「怒られたくない」といった目的で仕事をしている(としか思えない)人たちもいるわけで、こういった組織でどう新しいモノを作り出すか・・・。

なんか、愚痴っぽくなってきてしまいました。このあたりでやめましょう(笑

特に目新しいフレームワークを提唱している本ではありませんが、LINEという成功したプロダクトの内側を垣間見ることができる、なかなか骨太の本だと思います。

ではまた!

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necco

ガジェットやブログ運営、旅行・お出かけ記などのブログtakerootを運営中。珍しいものを好んで選ぶマイノリティな男です。Webサイト制作とか広告といった仕事をしています。

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